パキラとカポックの違い

カポックとパキラの違いと見分ける方法を徹底解説!

人気の観葉植物の「パキラ」と「カポック」はそっくりなのでどっちがどっち?と思われている方も多いのではないでしょうか?「パキラ」と思って購入したけど実は「カポック」だった…。

なんてこと、もしかしたらあるかもしれません。今回はそんな「パキラ」と「カポック」の違いをご紹介します。

「パキラ」と「カポック」の違い

見た目がそっくりな「パキラ」と「カポック」ですが、実はまったく別の品種です。

  • 「パキラ」アオイ科パキラ属の
  • 「カポック」キワタ科インドワタノキ属

「カポック」の正式名称は「シェフレラ・ホンコン・カポック」です。
パキラの仲間にカポックと言う名前の植物が存在しており、カポックが正式名称のシェフレラではなくカポックと呼ばれることから混同されるようになってしまったようです。

見た目もそっくりな「パキラ」と「カポック」ですが、大きな違いがありますのでこちらで詳しくご紹介していきます。

「パキラ」と「カポック」を見分けるポイントは?

パキラの特徴

カーテン越しの柔らかい光を浴びているパキラ

よく似ている原因は扇状に開いた葉っぱです。どちらも同じ形ですが、薄く葉脈がよく見えるのが「パキラ」です。

葉が薄い分、葉焼けしやすいのもパキラなので、直射日光は苦手です。逆に言えば、日陰でもよく育つのがパキラです。日当たりが悪い場所で育てたい場合は「パキラ」がおすすめです。

カポック(シェフレラ)の特徴

カポックの葉っぱは分厚い

同じく葉っぱを扇状に広げていますが、葉が厚めなのが特徴です。

パキラに比べて割と丈夫で、寒さに強いのも特徴です。パキラは5℃を下回ると枯れる原因になりますが、カポック0℃までは大丈夫と言われていますので、ベランダに出していても冬を越せるほど寒さに強いです。

しかし、成長が早く根詰まりを起こしやすい植物なので、植え替えがこまめに必要。花が咲くと全く違うので、花が咲くと見分けるのは簡単ですが、多くの観葉植物がそうであるように花を咲かせるのはなかなか難しいのが残念なポイント。

「パキラ」と「カポック」それぞれの注意点

パキラの注意点

パキラは初心者にも育てやすい植物の代表です。水やりは2〜3日に1度で大丈夫ですし、直射日光が当たらない場所でも問題なく育ちます。
明るいリビングなどではすくすく成長しますが、まったく日が当たらない場合は1週間に1度くらいは日に当ててあげましょう。

植え替えは2年に1度くらいで大丈夫です。鉢の中に根が詰まってきたら植え替えてあげる程度で大丈夫です。
葉水をあげると虫がつきにくくなり病気も防げるのでおすすめです。葉水は毎日のようにあげても大丈夫ですし、あげなくても2〜3日に1度水をあげていれば葉水をあげなくても枯れる心配はありません。

とにかくお世話のかからない育てやすい観葉植物の「パキラ」です。

カポックの注意点

「カポック」は「パキラ」よりさらに丈夫で枯れにくい植物です。注意点としては「パキラ」に比べて成長が早いので毎年植え替えが必要です。
夏に成長しますので、春には根腐れしてしまわないように、栄養のある土に植え替えてあげましょう。

その他は「パキラ」とほとんど変わりません。

  • 2〜3日に1度たっぷりの水を与え
  • たまに日光に当てて
  • 葉水を上げる

これだけですくすくと成長してくれます。
先ほも述べたように寒さにも強いので冬になっても暖かい場所にうつすことも必要なく、冬には1週間に1度くらいの水やりで枯れる心配もありません。

「パキラ」と「カポック」どちらがおすすめ?

そっくりな観葉植物の「パキラ」と「カポック」ですが、ではどちらを選んだら良いのでしょうか?
初心者にもおすすめの育てやすい観葉植物代表のような2種類ですが、育てる環境で選ぶのがオススメです。

外で大きく育てたい方には「カポック」がオススメ

ベランダで育てている大きいカポック

東北地方などの冬に0度以下になる地方は難しいですが、西の方の地域であれば越冬できるので2メートルを越すこともあります。庭のシンボルツリーとして大きく育てたい場合は立派に育ってくれるでしょう。

日当たりの悪い室内で育てるなら「パキラ」がおすすめ

玄関で出迎えてくれるパキラmiipas

「カポック」に比べると成長はゆっくりなので、室内で数メートルになることはほとんどないでしょう。
ホームセンターなどでは手のひらサイズから販売されているので、小さな「パキラ」を玄関やトイレ、キッチンなどで育てるのにも最適です。

耐陰性があるので、窓がないトイレでも元気に育ってくれますよ。

違いを知って楽しく育てましょう!

机の上に可愛く置かれたカポック

「パキラだと思っていたらカポック」だった。などの間違いは起こりやすい品種ですが、どちらもとても育てやすい観葉植物代表の2種類なので、どちらだったとしても、そんなに心配することはありません。

どちらも可愛らしい見た目で癒し効果抜群なので、どこに置いてもインテリアとしても効果を発揮してくれることでしょう。
せっかくの観葉植物なので「パキラ」でも「カポック」でも元気に育ってほしいので注意は必要ですが、難しく考える必要はありません。

どちらも可愛くて育てやすくて癒してくれるのは間違いなし!あえてどちらも育ててみて違いを楽しんでみても楽しいですよ。